8 最後に
積や商の積分は一般には容易ではなく、
本稿で取り上げた
も、
ちゃんと積分できるかどうかは自明ではないが、
本稿で紹介したようにすればちゃんと求めることができる。
しかしこのような積分自体が、
工学や物理の現場で実際に現れるのかについては、詳しくは知らない。
よって本稿の内容が直接工学の参考になるかどうかはよくはわからないが、
これらの計算方法で用いている手法、
特にオイラーの公式を用いる方法や未定係数法などは、
本稿の問題以外にも他の数学の場面で参考になると思われるので、
全く無意味ではないだろうと思う。
竹野茂治@新潟工科大学
2010年3月12日