積→和の公式とは、加法定理から得られる以下の公式である。
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例えば、4 節の の計算に出てきた 3 乗の項は以下のように変形できる。
この方法の難点は、積→和の公式自体が面倒であることと、 それによる変形もそれなりに面倒なことだろう。 さらに、元の関数が累乗の形であるのに対して、 この方法による結果はすべて のように累乗ではない形なので、 累乗の形で解を求めたい場合には、 その結果を加法定理で展開をしなければいけない点も、 場合によっては欠点となるかもしれない。
竹野茂治@新潟工科大学