に対し , と すると、 , , , なので、
となり、 より だから となる。 よって (証明おわり)証明からもわかるが、これは、ほぼ という 性質を逆三角関数の言葉で表したものである。
また、これはグラフからも容易にわかる。 それは、 のグラフは、 のグラフを上下反転させて、 だけ上にあげたグラフとなっているからである。
一方、 は偶関数、 すなわち 軸に関してグラフが対称だが、 は偶関数でも奇関数でもない。
に対し とすると、 より で、
となり、, より となるから、 より となる。 後者も同様。(証明おわり)これは、証明からもわかるが、ほぼ を 逆三角関数の言葉で表したものである。
に対し とすると、 , となる。よって、
となり、, より , よって となる。これは、 を逆三角関数で表現したもの。
(証明おわり)
に対し とすると、 , となる。 ここで、
となるので、 より
となる。
一方、 に対し とすると、 なので、
となり、よって
となる。(証明おわり)これらも、ほぼ を逆三角関数に 読み替えたもの。
次は加法定理から得られるものを紹介する。
に対し とすると , で、 となるが、 , なので、 となる。
後者も同様。(証明おわり)これらは、倍角の公式 を 逆三角関数に読み替えたもの。
まず が では から に 単調増加することに注意する ( から容易にわかる)。 よって、 とすると で、 となる。 このとき、 となり、 , なので、 となる。
後者も、 が では から 1 に 単調増加することからほぼ同様に示される。 (証明おわり)これは、三倍角の公式 , を逆三角関数に読み替えたもの。
ちなみに、 は で成り立つが、 角の範囲が変わるので、例えば前者は、 の場合は、 より と なってしまうので、 から、 また の場合は、 より と なってしまうので、 から、
は加法定理が だけで表されるので、 倍角の公式でなくても加法定理から直接次の公式が得られる。
竹野茂治@新潟工科大学