しかし、4 次に関しては、 行の入れかえを行った 3 枚の配置を考えることにより、 サラス-関の方法に準ずる計算法が使えることを [1] で紹介した。 5 次以上になると、これと同等の方法では項の数や積の計算がだいぶ多いので、 むしろ基本変形を利用する方が楽なのであるが、 本稿では、[1] を拡張して 5 次以上の行列式をサラス-積の方法に準ずる計算法を考察してみることにする。