自然長が でバネ定数が のバネを の左の壁にとりつけ、 その右端に質量 のおもりをつける。 そのおもりを右に引いて離すと、まさつを無視すれば、 おもりの位置 ( は時刻) は左右の 単振動をする (図 3)。
が満たす運動方程式は、フックの法則により、
連成振動とは、このバネとおもりが複数連なっている振動現象を指す。 図 3 のおもりの右にさらにバネとおもり 1 組を つなげたものを考える。簡単のため、2 つのバネのバネ定数と自然長、 2 つのおもりの質量は同じものとする (図 4)。
左のおもりの位置を , 右のおもりの位置を とし、 左のバネの伸びを , 右のバネの伸びを とする。 このとき、, が満たす運動方程式は、
これも行列を固有ベクトルによってスカラー化することで 解ける形になっている。 また振動の性質もそのスカラー方向毎に現れることがわかる。
なお、この場合の連成振動は、振動数が
竹野茂治@新潟工科大学