5.6 4 本目の不等式の評価

次は (50)。 $\tau\in I_{k-1}$
  $\displaystyle
\max\{k',k''\}=k-1$ (67)
となるが、このときにまず
  $\displaystyle
\Delta Q_k(\tau)\leq M_1\vert\sigma'_i\sigma''_j\vert V(\tau-),
...
...
\leq -\vert\sigma'_i\sigma''_j\vert+M_1\vert\sigma'_i\sigma''_j\vert V(\tau-)$ (68)
が成り立つことを示す。 ただし、この 2 本目は、(53) に含まれていて、 既に成り立つことが示されていたので、1 本目の方のみを考える。

なお、この 1 本目は 5.5 節の (63) と比較すると、 右辺の $V_k(\tau-)$$V(\tau-)$ に変わっているだけなので、 5.5 節の証明を少し変えればいい部分もあるが、 流入 front は最高 $k-1$ 世代だが、 流出 front には $k$ 世代のものが含まれるので、 5.5 節よりはむしろ面倒な部分もある。



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竹野茂治@新潟工科大学
2020-06-03