現在の工学科では、正式には 4 年生から卒業研究が開始しますが、 だいたい 3 年生後期、あるいは後期の途中くらいに 配属先が決定し、研究室の作業が始まるようです。 それには、4 年前期の就職活動の期間を避けること、 上の学年からの研究室の運営方法や、 実験器具の使い方などの引き継ぎをスムーズにすること、 などが理由としてあるようです。
なお、現在の工学科では、正確には各研究室に直接配属されるのではなく、 「プロジェクト」という名称の研究室グループに配属し、 そのプロジェクトの中で自分が希望する研究テーマ (サブテーマ) 毎に研究室の配属先を決定する、という方法を取っています。 従来の学科形式でない現在の工学科の「学系」、「コース」といった仕組みから このような形態になっているようです。 「プロジェクト」も、各研究室がどこかのプロジェクトに分類される、 という仕組みではなく、 各研究室が持つ (複数の) テーマを各プロジェクトに分類するので、 複数の「プロジェクト」に関わっている研究室もあります。
例えば、2019 年度の卒業研究のプロジェクトは、 以下の 6 種類となっています。
なお、これらは年毎に変更、追加、削除などの可能性があります。
実際、2019 年度の入学生からはコースが多少改変されましたので、
その学生が 4 年生になるころには
このプロジェクトも多少変わると思います。
(06/11 2019 更新: shige)
現在の工学科では、まずプロジェクトに配属され、 その後各研究室に割り当てられるようです。 各プロジェクトに定員もあるようですが、 多少融通が効くようになっていて、 なるべく学生の希望がかなうような配属の調整を行う、 ということになっているようです。
ただし、人気のある研究室で定員を大幅に超過すれば、
第 1 希望ではなく第 2 希望にまわることもあるだろうと思います。
その際は話し合いや成績順などで決めているようですが、
私は現在の工学科になってからは研究室配属には関わっていませんので、
詳しくは知りません。
(06/11 2019 更新: shige)
研究室によってかなり違うと思いますので、 以前うちの研究室でやっていたことや一般的なことを紹介します (なお、現在竹野研究室へは学生の研究室配属はありません)。
まず、3 年後期はまだ学生は講義がある程度あるため講義優先で、 研究室配属に割り当てられた時間 (工学ゼミ) や、 空いている時間に集まってその研究室に必要な実習やセミナーなどを 行なうことになると思います。
4 年生になると取る講義は少なくなりますが、 就職活動も活発になりますので、 それら以外の日中 (朝から夕方まで) はほぼ卒業研究に関する作業を ずっと行なうことになります。 具体的には、卒業研究に必要な理論の勉強、論文調査、 実験器具やコンピュータの使い方の実習、卒業研究で必要な実験や調査、 データ整理、資料のまとめ、等の作業を行ない、 そしてセミナー形式での定期的な報告会などを 行なっているだろうと思います。
基本的に 4 年生になると生活は卒業研究中心で、 朝から夕方まで研究室にずっといる、という形になります。 一般にどの大学でも工学部の卒業研究はかなり忙しく、 進捗状況や研究テーマによっては帰りが夜遅くなることもあるようです。
なお、大学生活が研究室単位で動くことになるので、
研究室内での学生や教員との交流行事、
例えば定期的な宴会やスポーツ大会、研究室合宿などを行っているところも
あるようです。
(06/11 2019 更新: shige)
基本的に研究室単位でやるもので、 研究に関係する論文 (外国語のものであることが多い) を回し読みすることが多いだろうと思います。 回し読みとは、学生が担当部分を皆に説明するわけですが、 それも内容を重視する研究室もあれば、 外国語の論文の読解力を重視するところもあるでしょう。
4 年生位だと英語の論文を「書く能力」の取得までは目標としていませんが、
研究に必要な論文を読む力をつける、
あるいは実際にそのような論文を読む、
ということを目標にしているものだと思います。
(06/11 2019 更新: shige)
まあ適当に使われるようですが、広辞苑 (第 5 版) には 以下のように書かれています。
ゼミナール (Seminar ドイツ語):小人数で、発表者以外も意見などを出しやすい雰囲気で行なう形式のものを ゼミやセミナーと言うのでしょう。
- 大学の教育方法の一つ。教員の指導の下に小数の学生が集まって研究し、 発表・討論などを行なうもの。演習、ゼミ、セミナー。
- 一般に、講習会。
質問者によって回答が異なるように思います。
テーマを持っていることは素晴らしいと思いますが、まああせることはなく、 大学に入ってからゆっくり考えても良いと思います。 通常大学の卒業研究は最先端のことをやるので、 それを知るために十分色んなことを勉強しないといけないでしょうし、 それによって興味あること色々変わって来ると思います。 器具や設備の問題で出来ない研究というのもあるでしょうし、 とりあえずは大学の WWW ページで各先生の研究内容や 研究室の WWW ページ等をながめてみるといいんではないでしょうか。
まああせらず、専門科目の勉強をしながらゆっくり考えてみましょう。 なんならその辺に詳しそうな先生に相談してみると良いでしょう。 それに、ものにもよりますが、 実験室や実習室をいつでも使えるわけではありませんし、 卒業年度になって研究室に配属されるまでは 自分のやりたい研究をやるような場はあまりないと思います。 そういう場合、例えば人数を集めてそのためのサークルを作って 活動場所と頼りになる教員を探してみる、という手もあるんじゃないでしょうか。
なお、現在 (2019) 優秀な成績の優遇措置として、 「1-3 年生のうちに研究室への特別参加が認められる」 という制度があります。 詳しくは、学務課で聞いてみてください。
指導教員と交渉しましょう。
ただ、教員は卒研としてふさわしいものかとか 研究室で可能なものかどうかなどを見ると思いますし、 研究室の運営方針などもありますから、 必ずしも意に沿わない場合もあるでしょう。 しかし、例えば会社に入ってもやりたい仕事ができるとは限りませんし、 やっているうちに面白さが見えて来るということも多いでしょうから そういう場合も前向きに考えるのが良いんじゃないかと思います。
大学は、企業との共同研究を行なうこともありますし、 企業から派遣されて (あるいは私費で) 研究生や大学院生となる方もいます。 詳しくは大学の WWW ページの 「企業・一般の方へ」、 「入試情報」や 「Q 4.D.3. 研究生について教えてください」 を参照してください。
現在の工学科では、開催時期は夏 (2018 年度はほぼ夏休みの最終日) に中間発表会、 そして冬 (2018 年度は 02 月中旬) に卒業研究発表会を行っています。 以前は学科毎に行っていましたが、 今は同じ日に行っていますが、 会場はほぼ学系別の 3 会場で行なっているようです。
発表時間は、最終の卒研発表会では 1 人あたり 10 分程度 (7 分発表、質疑 3 分) ですが、 複数人の共同研究の場合はまた少し変わります。 人数からして、だいたい朝 9:00 から夕方 16:00 位までかかると思います。 中間発表会の方は多少発表時間が短かいので、もう少し早く終わります。
聴衆は、教員以外には、同じ研究室、他の研究室の 4 年生や大学院生、 後期に配属された 3 年生などが来ています。 オープンなので、他学科の学生、教員、 あるいは外部から企業の方などが来られる場合もありますし、 一般の方の見学も OK です。 さすがに、発表者の親などが聞きに来た、という話はあまり聞きません。
発表者はほとんど全員背広で発表するようですが
(現在中間発表会では義務付けられてはいないようですが)、
この辺はなんとなく工学部らしいなと思います。
数学の研究会だと有名な研究者でも
T シャツ半パンで平気で発表してたりしますので。
(06/11 2019 更新: shige)
工科大のページの
「教員紹介」
のページ、およびそこからたどれる
研究概要の PDF ファイルを参照するといいでしょう。
(09/17 2008: shige)