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3 次元での曲線間の塗り潰し (zerrorfill)

書式:

     splot DATA using 1:2:3:4[:5] with zerrorfill {fc|fillcolor <colorspec>}
                {lt|linetype <n>} {<line properties>}

描画スタイル zerrorfill は、2 次元の描画スタイルの一つの変種のような ものです。これは、2 つの関数の間、または同じ x, y に対して 2 つの z の 値を点を与えて得られるデータの折れ線の間の領域を塗り潰します。これは、 4 列か 5 列の入力が必要です。

     4 列:  x  y  z  zdelta
     5 列:  x  y  z  zlow  zhigh

figure_zerror

zlow と zhigh の間の領域を塗り潰し、その後 z の値のところに線を描きま す。デフォルトでは、その線と塗り潰しには同じ色を使いますが、その色は splot コマンド上で変更できます。塗り潰しの設定は、大域的な fill style の影響も受けます。以下参照: set style fill

splot コマンドに複数の曲線を指定した場合は、後に描いた曲線が、前のすべ ての曲線を隠してしまう可能性があります。見る人側の手前の曲線のみが隠す ように適切な深さ順の並べかえを行うには、後ろから前への順番付けが最良で す。他には、set pm3d depthorder base を用いて自動的に並べかえること ができますが、残念ながら、これは z の値に対応するすべての折れ線を描い た後に、すべての領域の塗り潰しを行います。よって、折れ線を見えるように して、かつ領域の塗り潰しの深さ順の並べかえを行うには、領域の塗り潰しは 部分的に透過 (transparent) させるといいかもしれません。

以下の最初の 2 つの例の塗り潰し領域は、同じものになります。

     splot 'data' using 1:2:3:4 with zerrorfill fillcolor "grey" lt black
     splot 'data' using 1:2:3:($3-$4):($3+$4) with zerrorfill
     splot '+' using 1:(const):(func1($1)):(func2($1)) with zerrorfill
     splot for [k=1:5] datafile[k] with zerrorfill lt black fc lt (k+1)

この描画スタイルは、柵グラフ (fence plot) を作成するのにも使えます。 以下参照: fenceplots。以下も参照: waterfallplots