113.40.2 ハイパーテキスト (hypertext)

出力形式の中には (wxt, qt, svg, canvas, win) グラフ上の特定の位置やキ ャンバス内のその他の部分にハイパーテキストを貼り付けることができるもの があります。マウスをその場所に持っていくと、文字列を含む箱がポップアッ プされますが、ハイパーテキストをサポートしない出力形式では、それは何も 表示しません。ハイパーテキストを貼り付けるには、そのラベルの point 属性を有効にする必要があります。 拡張文字列制御書式は、ハイパーテキストラベルには適用されません。 例:


     set label at 0,0 "Plot origin" hypertext point pt 1
     plot 'data' using 1:2:0 with labels hypertext point pt 7 \
          title 'mouse over point to see its order in data set'


     # この pm3d 曲面上の任意の場所にマウスを置くとその Z 座標をハイ
     # パーテキストとして表示
     splot '++' using 1:2:(F($1,$2)) with pm3d, \
           '++' using 1:2:(F($1,$2)):(sprintf("%.3f", F($1,$2))) \
                 with labels \
                 hypertext point lc rgb "0xff000000" notitle

wxt と qt 出力形式では、文字列が表示されたあとにハイパーテキスト部分を 左クリックするとそのハイパーテキストがクリップボードにコピーされます。

試験段階の機能 (仕様の細かい部分は変更の可能性あり) - "image{<xsize>,<ysize>}:<filename>{ \n<caption text>}" の形式の文字列は ポップアップボックス内で画像ファイルを表示させるようにします。サイズ指 定によりデフォルトのサイズ 300x200 を変更できます。認識する画像ファイ ルの型は出力形式によって違いますが、*.png は常に OK です。画像ファイル 名の後ろに書いた文字列は、通常のハイパーテキストと同様に表示します。 例:


     set label 7 "image:../figures/Fig7_inset.png\nFigure 7 caption..."
     set label 7 at 10,100 hypertext point pt 7

竹野茂治@新潟工科大学
2024-12-02