29.1 逆引用符によるシステムコマンドの置換 (Substitution backquotes)

シェルコマンドを逆引用符 (`) で囲むことによってコマンド置換を行うこと ができます。このコマンドは子プロセスで実行され、その出力結果でコマンド ラインの逆引用符で囲まれた部分を置き換えます。システムコマンドの終了ス テータスは、変数 GPVAL_SYSTEM_ERRNO と GPVAL_SYSTEM_ERRMSG に返されま す。

注意: 内部の復帰 (' \r') と改行 (' \n') 文字は、置換後の文字入力から取 り除きません。

コマンド置換は、単一引用符内の文字列以外は、gnuplot のコマンドライ ン中、どこででも使用可能です。

例えば、以下は現在の日付とユーザー名のラベルを生成します:


     set label "generated on `date +%Y-%m-%d` by `whoami`" at 1,1
     set timestamp "generated on %Y-%m-%d by `whoami`"

以下は、カレントディレクトリ内のファイル名からなる配列を生成します:


     FILES = split( "`ls -1`" )

竹野茂治@新潟工科大学
2024-05-24