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hsteps

2 次元描画スタイル with hsteps は、各データ点に対し一つの水平線分 ("step" (段)) を描画します。この段は、データ点の x 座標の左側、ある いは右側、あるいは両側へ延ばすことができます。 追加キーワードで、隣接する段と接続する線や、段とベースラインとなる y の値との間を塗り潰すためのオプションを制御します。

書式:

     plot <data> with hsteps
                         {forward|backward}
                         {baseline|pillars|link|nolink}
                         {{above|below} y=<baseline>}
                         {offset <y-offset>}
     2 列:  x  y
     3 列:  x  y  width

この描画スタイルには 2 列か 3 列のデータが必要です。さらに入力列を追加 すると、それは可変線色や塗り潰し色の情報として使用します (以下参照: rgbcolor variable)。入力データの x の値は、単調であると仮定します。

各段の幅を 3 列目の入力列として明示的には与えなかった場合、各線分の幅 は、隣接する水平線分と接触するように計算します。3 列目が負の値の場合は 全幅の段の要求として処理します。

キーワード forward, backward は、指定した x 座標から水平線分を延長 する方向を指定するのに使用します。どちらも指定しない場合は水平線分は与 えられた x の値から両側へ、隣接する次の点の x の値との中点まで延長しま す。しかし、始点と終点では、対応する外側の隣接点がないので、水平線分は 内側の隣接点との距離を利用して外側への延長幅を外挿します (以下参照: histeps, boxes)。

デフォルト (baseline) と、その変種の pillar は、ベースラインとなる y の値を使用します。plot コマンドで何も指定しなければ、ベースラインは y=0 となります。plot コマンドが塗り潰しスタイルを使用する場合、ベース ラインは塗り潰し領域の一つの境界を定めることにもなります。 4 つの変種が利用可能です。

figure_hsteps_baseline

baseline (デフォルト): x 方向に隣接する段との間に隙間がない場合、そ れらを垂直線分で接続します。これは、スタイル steps, histeps, fsteps のような曲線を生成します。段の間に隙間がある場合、通常は点の 隙間よりも段の幅が小さいので、それらを接続する線は一旦ベースラインまで 落とし、そしてその上を進んでから再び上に上がります。これは、長方形パル スの列を生成します。

     set xzeroaxis
     plot $data using 1:2 with hsteps
     plot $data using 1:2:(0.5) with hsteps

figure_hsteps_pillar

pillar: 各段の端で、ベースラインへの垂直線を描きます。ベースライン上 には水平線分を一切描かないことに注意してください。

     plot $data using 1:2       with hsteps pillar
     plot $data using 1:2:(0.5) with hsteps pillar
     plot $data using 1:2:(0.5) \
                with hsteps pillar above fc "blue", \
          $data using 1:2:(0.5) \
                with hsteps pillar below fc "red"

figure_hsteps_nolink

nolink: 隣接する段の間の線は何も描きません。この変種に対しては、ベー スラインと塗り潰しの属性とは何の関連もありません。

    plot $data using 1:2 with hsteps nolink, \
         $data using 1:2 with hsteps nolink forward, \
         $data using 1:2 with hsteps nolink backward, \
         $data using 1:2 with points pt "|"

figure_hsteps_link

link: 隣接する段を、一本の真っ直ぐな線分で接続します。段の幅によって は、その線は垂直でなくむしろ斜めになります。

例: 変種 link を変種 pillar に重ねることで、カテゴリの境界同士を線 で接続するような積み上げ型ヒストグラムグラフを生成できます。

     set style line 11 lw 2 lc "gray" dt "."
     set style line 12 lw 2 lc variable
     plot $data using 1:3:(0.5)   ls 11 with hsteps link, \
          $data using 1:3:(0.5):1 ls 12 with hsteps pillar \
            fs solid 0.7 border, \
          $data using 1:4:(0.5)   ls 11 with hsteps link, \
          $data using 1:4:(0.5):1 ls 12 with hsteps pillar \
            fs transparent pattern 1 border
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