30 Boxes

boxes スタイルは 2 次元描画でのみ利用可能です。これは与えられた x 座 標を中心とし、x 軸から (グラフの境界から、ではありません) 与えられた y 座標までの箱を書きます。これは基本的に、2 列、または 3 列のデータを使 用します。余分な入力列は、variable 行や塗り潰し色の情報が提供されたも のとして使用されます (以下参照: rgbcolor variable (19.1.3))。


    2 列:  x  y
    3 列:  x  y  x_width

Image figure_boxes
箱の幅は 3 つのうち一つの方法で決定されます。入力データが 3 列目のデー タを持っている場合は、それが箱の幅にセットされます。そうでなくて set boxwidth コマンドで箱の幅がセットされていた場合は、それが使われ ます。そのどちらでもない場合、箱の幅は、隣接する箱がくっつくように自動 的に計算されます。

箱の中身は現在の塗りつぶしスタイル (fillstyle) に従って塗りつぶされま す。詳細は、以下参照: set style fill (87.72.4)。新しい塗りつぶしスタイルを plot コマンド上で指定することもできます。 塗りつぶしスタイルが empty の場合は、箱は塗りつぶされません。 塗りつぶしスタイルが solid の場合は、箱は現在の描画色でベタ塗りされ ますが、fillstyle パラメータを追加することで塗りつぶし密度を制御できま す。0 は背景色、1 は描画色そのものになります。 塗りつぶしスタイルが pattern の場合は、箱は現在の描画色で、あるパタ ーンで塗りつぶします。

例:

データファイルを塗りつぶした箱で描画し、箱同士を少し垂直方向にスペース を空ける (棒グラフ):


     set boxwidth 0.9 relative
     set style fill solid 1.0
     plot 'file.dat' with boxes

パターンでの塗りつぶしスタイルの箱で sin と cos のグラフを描画:


     set style fill pattern
     plot sin(x) with boxes, cos(x) with boxes

sin はパターン 0 で、cos はパターン 1 で描画されます。追加される描画は 出力ドライバがサポートするパターンを循環的に使用します。

それぞれのデータ集合で明示的に塗りつぶしスタイルを指定:


    plot 'file1' with boxes fs solid 0.25, \
         'file2' with boxes fs solid 0.50, \
         'file3' with boxes fs solid 0.75, \
         'file4' with boxes fill pattern 1, \
         'file5' with boxes fill empty

竹野茂治@新潟工科大学
2015年1月5日