91.16 Emf

emf ドライバは EMF (Enhanced Metafile Format) ファイルを生成します。 この形式のファイルは多くの MS-Windows アプリケーションで認識できます。

書式:

     set terminal emf {color | monochrome} {solid | dashed}
                      {enhanced {noproportional}}
                      {rounded | butt}
                      {linewidth <LW>} {dashlength <DL>}
                      {size XX,YY} {background <rgb_color>}
                      {font "<fontname>{,<fontsize>}"}
                      {fontscale <scale>}

monochorome モードは折れ線を点線のパターンを循環させて打ち出します。 color モードは折れ線をいくつかの色で打ち出し、すべての 8 つのデフォ ルト色を使いつくした後にのみ点線パターンを変化させます。 solid は全ての線を実線で書き、点線のパターンは塗りつぶします。 linewidth < factor> は全ての線幅をここで指定する値倍にします。 dashlength < factor> は、太い線には便利でしょう。 < fontname> はフォント名、 < fontsize> はポイント単位でのフォントの大きさです。

出力画像の形式的な (名ばかりの) サイズは、デフォルトでは適当な単位での 1024x768 になっています。オプション size を使って別な形式的なサイズ を指定できます。

拡張文字列処理モード (enhanced text mode) は、プロポーショナル文字間隔 を近似しようとします。モノスペースフォントを使う場合、あるいはこの近似 を好まない場合、オプション noproportional を使うことでこの補正をオフ にできます。

デフォルトの設定は、color solid font "Arial,12" size 1024,768 で、 default を選択すると全てのオプションがそのデフォルトの値になります。

例:

     set terminal emf 'Times Roman Italic, 12'
     set terminal emf dashed    # こうしないと線分はすべて実線です。

竹野茂治@新潟工科大学
2012年10月3日