色づけの設定はカラーボックスの描画と同様に set palette で決定されま す。一つの描画では一つのパレットのみが存在し得ます。いくつもの曲面を異 なるパレットで描画するには、origin と size を固定して mutiplot を使うことで行えます。出力ドライバが利用できる色を使い尽くしてしまう場 合には set palette maxcolors を使うことを忘れずに。
描画される各 pm3d 四角形には一つの灰色/カラー値が対応します (4 頂点間 で滑らかなカラー変化は起こりません)。その値は、corners2color < option> に従って周囲の角の z 座標から計算されます。< option> は 'mean' (デフォ ルト)、'geomean', 'median' で、曲面のカラーの平滑化に幾つかの種類を与 え、'min','max' はそれぞれ最小値、最大値を選択します。これらは鋭敏な、 あるいは急激なピーク値を持つようなピクセルイメージや色地図を作るときに は必要ありません。そのような場合には、むしろオプション 'c1', 'c2', 'c3', 'c4' を使って、四角形の色の割当にただ一つの角の z 座標を使うよう にすればいいでしょう。どの角が 'c1' に対応するのかを知るためには何回か 実験してみる必要があるでしょう。その向きは描画の方向に依存しています。 pm3d アルゴリズムは、カラー曲面を入力データ点の範囲の外には描かないの で、オプション 'c< j> ' は、格子の 2 つのへりに沿ったピクセルが、どの四 角形の色にも寄与しない、という結果をもたらします。例えば、pm3d アルゴ リズムを 4x4 のデータ点の格子に適用するスクリプト demo/pm3d.dem (是 非見てください) では、(4-1)x(4-1)=9 色しかない長方形が生成されます。
4 列のデータ (x,y,z,color) の場合:
4 列目にデータを与えた場合、それを通常は別にパレットに割り当てる灰色階 調値とみなします。個々の四角形の彩色は上と同様に行いますが、色の値は z の値とは切り離されます。別の彩色オプションにより、4 列目のデータに RGB 色を与えることもできます。以下参照: rgbcolor variable (17.1.3)。この場合、描 画コマンドは以下のようにする必要があります:
splot ... using 1:2:3:4 with pm3d lc rgb variable
与えられた節点に対して、その周りの 4 つの節点の平均化された (x,y) 座標 から角を得て四角形を作って、その四角形を節点の色で塗る、といったような 他の描画アルゴリズムが将来実装されるかもしれません。 これは、イメージの描画 (2 次元の格子) に対しては image と rgbimage スタイルによって既に行なわれています。
z の値の範囲と曲面の色の値の範囲は、z と cb に関する set log 同様、 set zrange と set cbrange によって独立に調整し得ることに注意して ください。色地図は cb 軸のみで調節されます。以下も参照: set view map (81.82),set colorbox (81.12)。
竹野茂治@新潟工科大学