書式:
plot 'file' using <entry> {:<entry> {:<entry> ...}} {'format'}
format を指定すると、それを C ライブラリ関数 'scanf' に適用してデータ ファイルの各行を読みます。そうでなければ、各行はホワイトスペース (スペ ースやタブ) で区切られたデータの列 (フィールド) からなるとみなしますが 以下も参照: datafile separator (81.16.4)。
各 < entry> は、入力ファイルの一つのフィールドを選択するための単なる列 の番号か、一つのデータ集合の最初の行の列のラベルに一致する文字列、カッ コで囲まれた数式、xticlabels(2) のようにカッコで囲まない特別な関数、の いずれかです。
そのエントリがカッコで囲まれた数式の場合、N 列目の値を指定するのに関数
column(N) を使用できます。つまり、column(1) は読み込まれた最初の項目を
参照し、column(2) は次の項目、といった具合です。column(1), column(2),
... の略記として、特別な記号 $1, $2, ... を使用できます。関数
valid(N) で、N 番目の列が有効な数字であるかどうかテストできます。
入力ファイルの最初の行の各列に、データの値ではなくラベルを持っている場
合、このラベルを入力列の特定や plot タイトルに使用できます。関数
column() は、列番号以外にラベルで入力列を選択できます。例えば、データ
ファイルが以下のような場合:
Height Weight Age val1 val1 val1 ... ... ...
plot 'datafile' using 3:1, '' using 3:2 plot 'datafile' using (column("Age")):(column(1)), \ '' using (column("Age")):(column(2)) plot 'datafile' using "Age":"Height", '' using "Age":"Weight"
列のラベルを plot タイトルに使うには、set key autotitle columnhead としてください。
入力データファイルの 1...N という実際の列に加えて、gnuplot は管理情報 を持ついくつかの "疑似列" を提供します。例えば、$0 または column(0) は、 データ集合内のそのデータ行の行番号を返します。以下参照:pseudocolumns (71.3.7.2)。
< entry> に何も書かなければ、そのエントリのリストの順にデフォルトの値が 使われます。例えば using ::4 は、using 1:2:4 と解釈されます。
using にただ一つのエントリを指定した場合は、その < entry> は y の値と して使われ、データ点の番号 (疑似列 $0) が x として使われます。例えば "plot 'file' using 1" は "plot 'file' using 0:1" と同じ意味です。 using に 2 つのエントリを与えた場合、それらは x, y として使われます。 さらにエントリを追加して、入力からのデータを利用するような描画スタイル の詳細については、以下参照: set style (81.66), fit (63)。
'scanf' 関数では色々なデータ形式の数値入力が使えますが、gnuplot は全 ての入力データを倍精度浮動小数とみなしますから、gnuplot では %lf が本質的に唯一の数値入力指定、ということになります。 書式文字列には、少なくとも一つ、そして 7 つ以下の、そのような入力指定子を入れる必要があります。 'scanf' は数と数の間にホワイトスペース、すなわち空白、タブ (" \ t")、改行 (" \ n")、または改ページ (" \ f") があると期待します。それ以外の入力は明示的にスキップされるべきです。
"
\
t", "
\
n", "
\
f" を使うときはシングルクォートよりむしろダブルクォートを
使うべきであることに注意してください。