set style histogram clustered {gap <gapsize>} set style histogram errorbars {gap <gapsize>} {<linewidth>} set style histogram rowstacked set style histogram columnstacked
デフォルトのスタイルは set style histogram clustered gap 2 に対応し ています。このスタイルでは、並列に指定されたデータの値の集合は、選択さ れたデータ列のそのそれぞれの序列 (行番号) に対応する x 座標の場所に、 各々箱のグループとして固められて置かれます。よって、< n> 個のデータ列を 並列に指定した場合、最初の固まりは x=1 を中心とする < n> 個の箱の固まり からなり、その各々の高さは、その < n> データ列各々の最初 (1 行目) の値 が取られます。その後に少し空白 (gap) が空けられ、次に各データ列の次 (2 行目) の値に対応する箱の固まりが x=2 を中心として置かれます。以下同様です。デフォルトの空白 (gap) 幅の 2 は、箱の固まり同士の間の空白が、箱 2 つの幅に等しいことを意味します。同じ列に対する箱は全て同じ色または同 じパターンで与えられます (以下参照: set style fill (p. ))。
箱の固まりそれぞれは、データファイルの 1 つの行から得られます。そのよ うな入力ファイルの各行の最初の項目が見出し (ラベル) でることは良くある ことです。その列にある見出し (ラベル) は、using に xticlabels オプ ションをつけることで、それに対応する箱の固まりの真下の x 軸に沿ったと ころに置くことができます。
errorbars スタイル は、各エントリに対して追加の入力列を必要とする以外は clustered スタイルにとても良く似ています。最初の列は、
clustered スタイルの場合と全く同様に箱の高さ (y の値) として保持され
ます。
2 列: y yerr # 線は y-yerr から y+err へ伸びる 3 列: y ymin yman # 線は ymin から ymax へ伸びる
積み上げ型のヒストグラムも 2 つの形式がサポートされています。それらは コマンド set style histogram {rowstacked| columnstacked} で選択できま す。これらのスタイルにおいて、選択された列のデータの値は積み上げられた 箱として集められます。正の値は、y=0 から上の方へ積み上げられ、負の値は 下へ向かって積み上げられます。正の値と負の値が混じってい場合は、上向き と下向きの両方の積み上げが生成されます。デフォルトの積み上げモードは rowstacked です。
スタイル rowstacked は、まず最初に選択された列の各行の値を x 軸のそ れぞれの位置に配置します: 1 行目の値は x=1 の箱、2 行目のは x=2、以下同様となります。2 番目以降に選択された列に対応する箱は、それらの上に積み重ねられて行きます。そして結果として、x=1 にできる箱の積み重ねは、各 列の最初の値 (1 行目の値) からなり、x=2 の箱の積み重ねは各列の 2 行目 の値、などのようになります。同じ列に対する箱は全て同じ色または同じパタ ーンで与えられます (以下参照: set style fill (p. ))。
スタイル columnstacked も同様ですが、こちらは各箱の積み上げは (各行 のデータからではなく) 各列のデータからなります。最初に指定された列の各 行のデータが x=1 の箱の積み上げを生成し、2 番目に指定した列の各行のデ ータが x=2 の箱の積み上げ、などのようになります。このスタイルでは、各 箱の色は、各データ項目の (列番号ではなく) 行番号から決定されます。
箱の幅はコマンド set boxwidth で変更できます。 箱の塗りつぶしスタイルはコマンド set style fill で設定できます。
histograms は x 軸は常に x1 軸を使いますが、y 軸に関しては y1 軸か y2 軸かを選択できます。plot 命令が、histograms と他のスタイルの描画の両方 を含む場合、histogram でない方は、x1 軸を使うか x2 軸を使うかを選択で きます。
例: 入力ファイルは、2, 4, 6, ... の列にデータ値を持ち、3, 5, 7, ... の列 に誤差評価を持つとします。以下の例は、2 列目、4 列目の値を箱の固まり型(clustered; デフォルトスタイル) のヒストグラムとして描画します。ここで は、plot コマンドで繰り返し (iteration) を使用していますので、任意の個 数のデータ列を一つのコマンドで処理できます。以下参照: iteration (p. )。
set boxwidth 0.9 relative set style data histograms set style histogram cluster set style fill solid 1.0 border lt -1 plot for [COL=2:4:2] 'file.dat' using COL
これは、x 軸上の各整数値を中心とするそれぞれ 2 つの箱 (鉛直な棒) 毎の 固まりによる描画を生成します。入力ファイルの最初の列にラベルが含まれて いるならそれを、以下の少し変更したコマンドで x 軸に沿って配置できます。
plot for [COL=2:4:2] 'file.dat' using COL:xticlabels(1)
ファイルが、各データの測定値と範囲の情報の両方を含んでいる場合、描画に 誤差線を追加することができます。以下のコマンドは誤差線を (y-< error> ) から (y+< error> ) に引き、その頭に箱と同じ幅の水平線をつけます。誤差線 と誤差線の端の線は、黒で線幅 2 で描画されます。
set bars fullwidth set style fill solid 1 border lt -1 set style histogram errorbars gap 2 lw 2 plot for [COL=2:4:2] 'file.dat' using COL:COL+1
同じデータを行毎の積み上げ型 (rowstacked) のヒストグラムで描画する場合、 これまでとは違い、以下の例では繰り返しを使うのでなく、明示的に別々の列を指定します。
set style histogram rowstacked plot 'file.dat' using 2, '' using 4:xtic(1)
これは、一つ一つの鉛直な棒が、データの一つの列に対応する描画を生成しま す。各棒は、2 つの部分の積み上げの形であり、それぞれの部分の高さが、デ ータファイルの 2 列目と 4 列目の値に対応します。
最後に以下のコマンド
set style histogram columnstacked plot 'file.dat' using 2, '' using 4
は、一つ一つがそれぞれデータ列に対応する、2 つの鉛直な積み重ねの棒を生 成します。x=1 にある棒は、データファイルの 2 列目の各行の値に対応する 箱からなります。x=2 にある棒は、データファイルの 4 列目の各行の値に対 応する箱からなります。これは、gnuplot の通常の入力の縦、横の解釈を入れ 換えることになりますので、key タイトルや x 軸の目盛りの見出しの指定も 変更する必要があります。以下のコメント部分を参照してください。
set style histogram columnstacked plot '' u 5:key(1) # 1 列目を key タイトルに使用 plot '' u 5 title columnhead #
この 2 つの例は、全く同じデータ値を与えているのですが、異なる書式であ
ることに注意してください。