16.1.2 Linecolor variable

大抵の場合描画コマンドは、各描画要素に一つの色 (線種) を割り当て、一つ のグラフに複数の描画を行う場合、デフォルトの色 (線種) が順番に使われて いきます。これとは別に、入力データファイルの追加情報に基づいて、各デー タ点、各線分、または各ラベルにそれぞれ異なる色を割り当てることも可能で、 これは、色指定のキーワード variable を使うことで行えます。

lc variable は、入力データの一つの列から読んだ値をラインスタイルの番 号として使い、そのラインスタイルに属する色を使うようプログラムに指示し ます。よってこれは、using 指定子へ対応する列の指定の追加を必要としま す。文字の色も同様に、tc variable で指定できます。

一つのデータファイルには、複数のデータ集合を入れることが可能で、それら は 2 行の空行で分離されています。これらの個々のデータ集合には、index 値が割り当てられていて (以下参照: index (p. [*]))、using 指定の column(-2) で 取得できます。以下参照: pseudocolumns (p. [*])。デフォルトでは、ファイル内の すべてのデータが同じ色、線種、点種の属性で描画されますが、コマンド lc variable を使えば、疑似列 -2 による index 値を用いて、そのファイ ル内の個々のデータ集合に異なる色を割り当てることが可能です。

例:

     # データの 3 列目を、個々の点に色を割り当てるのに使用
     plot 'data' using 1:2:3 with points lc variable


     # 線色を選択するのにデータ集合の index を使用
     plot 'data' using 1:2:(column(-2)) with lines lc variable

竹野茂治@新潟工科大学
2010年9月13日