{<system>} <x>, {<system>} <y> {,{<system>} <z>}
各座標系指定 < system> には、first, second, graph, screen, character のいずれかが入ります。
first は左と下の軸で定義される x,y (3D の場合は z も) の座標系を使用 します。second は第 2 軸 (上と右の軸) を使用します。graph はグラフ 描画領域内の相対的位置を指定し、左下が 0,0 で 右上が 1,1 (splot の場合 はグラフ描画領域内の左下が 0,0,0 で、土台の位置は負の z の値を使用しま す。以下参照: set xyplane (p. )) となります。screen は表示範囲内 (範囲全 体であり、set size で選択される一部分ではありません) を指定し、左下 が 0,0 で 右上が 1,1 となります。character は、画面領域の左下 (screen 0,0) からの、文字の幅、文字の高さでの位置を与えます。よって、 character 座標は、選択されたフォントのサイズに依存します。
x の座標系が指定されていない場合は first が使われます。y の座標系が 指定されていない場合は x に対する座標系が使用されます。
与える座標が絶対的な位置ではなくて相対的な値である場合もあります (例え ば set arrow ... rto の 2 番目の数値)。そのほとんどが、与えられた 数値を最初の位置に対する差として使います。与えられた座標が対数軸内にあ る場合は、その相対的な値は積因子として解釈されます。例えば
set logscale x set arrow 100,5 rto 10,2
は、x 軸が対数軸で y 軸が線形の軸なので、100,5 の位置から 1000,7 の位 置への矢印を書くことになります。
一つ (あるいはそれ以上) の軸が時間軸である場合、timefmt の書式文字列 に従って、引用符で囲まれた時間文字列で適切な座標を指定する必要がありま す。以下参照: set xdata (p. ), set timefmt (p. )。また、gnuplot は整数表記も 認めていて、その場合その整数は 2000 年 1 月 1 日からの秒数と解釈されま す。
竹野茂治@新潟工科大学