64 Pause

pause コマンドは、コマンドに続く任意の文字列を表示した後、指定され た時間または、改行キーが押されるまで待ちます。pause コマンドは、 load 用のファイルと共に使用すると、便利になるでしょう。

書式:

     pause <time> {"<string>"}
     pause mouse {<endcondition>}{, <endcondition>} {"<string>"}

< time> は、任意の定数または式です。-1 を指定すると改行キーが押されるま で待ちます。0 を指定すると一切待たず、正の数を指定するとその秒数だけ待 ちます。実行環境が秒以下の時間指定をサポートしていない場合、その時間は整数の秒数に丸められます。pause 0print と同じです。

使用している出力形式が mousing (マウス機能) をサポートしている場合、 pause mouse は、マウスクリックがあるか ctrl-C が押されるまで待つよう になります。そうでない出力形式、またはマウス機能が有効になってない場合 pause mousepause -1 と同じです。

一つ、あるいは複数の終了条件 (endcondition) が pause mouse の後に与 えられた場合、そのうちのどの一つでも pause は終了します。指定できる終 了条件は、keypress, button1, button2, button3, close, any のいずれかです。pause がキー入力によって終了した場合、押されたキーの ascii コードは MOUSE_KEY に保存され、文字それ自身は、1 文字の文字列値 として MOUSE_CHAR に返されます。keypress が終了条件の一つであれば、 ホットキー (キー割り当てコマンド) は無効になります。buttons3 が終了 条件の一つであれば、拡大機能は無効になります。

どの場合でもマウスの座標は変数 MOUSE_X, MOUSE_Y, MOUSE_X2, MOUSE_Y2 に 保存されます。以下参照: mouse variables (p. [*])

注意: pause コマンドは OS へのコマンドであり描画の一部ではないので、 異なる出力装置では異なる動作をする可能性があります。(これは、テキスト とグラフィックスが、どのように混在するかによります。)

例:

     pause -1    # 改行キーが押されるまで待つ
     pause 3     # 3 秒待つ
     pause -1  "続けるには return を打ってください"
     pause 10  "これは美しくないですか ? 3 次の spline です"
     pause mouse "選択したデータ点上で任意のボタンをクリックしてください"
     pause mouse keypress "有効なウィンドウ内で A-F の文字を入力してください"
     pause mouse button1,keypress
     pause mouse any "任意のキー、ボタンで終了します"

亜種である "pause mouse key" は、有効な描画ウィンドウ内での任意のキー 入力によって再開されます。特別なキー入力まで待つようにしたい場合は、以下のような reread によるループを使うことができます:


     print "描画ウィンドウ内で Tab キーを打つと復帰します。"
     load "wait_for_tab"

ファイル "wait_for_tab" は以下のようなものです:


     pause mouse key
     if (MOUSE_KEY != 9) reread

竹野茂治@新潟工科大学
2010年9月13日