書式:
set terminal jpeg {{no}interlace} {tiny | small | medium | large | giant} {font <face> {<pointsize>}} {size <x>,<y>} {{no}crop} {{no}enhanced} {<color0> <color1> <color2> ...}
JPEG 画像は libgd によって生成されますが、オプションで libfreetype を 使って TrueType フォントを使うこともできます。
オプション interlace はプログレッシブ JPEG 画像を生成します。デフォ ルトは nointerlace です。
gd library によって次の 5 つの基本フォントが直接サポートされています: tiny (5x8 ピクセル), small (6x12 ピクセル), medium, (7x13 Bold), large (8x16), giant (9x15 ピクセル)。これらのフォントは大きさを変 更したり回転したり (純粋に水平か垂直な文字列しか使えません) することは できません。
gnuplot が TrueType (*.ttf) フォントか Adobe Type 1 (*.pfa) フォントを サポートするように構築されている場合、オプション font < face> {< pointsize> } でそれを選択できます。< face> は、そのフォ ントファイルのフルパス名かフォントフェース名 (font face name) ですが、 後者は、環境変数 GDFONTPATH で指示されるディレクトリ中のファイル名の先 頭部分であると見なされるものです。よって、'set term jpeg font "Face"' は、< あるディレクトリ> /Face.ttf か < あるディレクトリ> /Face.pfa を探そ うとします。TrueType も Adobe Type 1 フォントも自由に大きさを変更でき ますし、任意の角度で回転できます。 フォントを指定しなかった場合、gnuplot はより良いデフォルトフォントを見 つけるために環境変数 GNUPLOT_DEFAULT_GDFONT を参照します。
enhanced は拡張文字列処理機能 (上付き文字、下付き文字、および複数の フォントの利用) を有効にします。詳細は、以下参照: enhanced (p. )。 PNG/JPEG 出力ドライバは、それ自身拡張処理モードの命令をすべてサポート していますが、これらの機能のうちいくつかは、それが使用している libgd イブラリのバージョンやどのようなフォントが利用可能になっているかに依存 します。
サイズ < x,y> はピクセル単位で与えます。デフォルトは 640x480 です。ピク セル数は set size コマンドで縮尺することでも変更できます。 crop は完成した描画グラフの端の空白領域を取り除いて、結果として画像 サイズを小さくします。デフォルトは nocrop です。
個々の色は 'xrrggbb' の形式で指定します。ここで、x はそのまま文字 'x' を意味し、'rrggbb' は赤、緑、青の 16 進数での成分です。例えば 'x00ff00' は緑を表します。背景色を最初に指定し、その後ろに境界色、X 軸と Y 軸の 色、グラフの描画色、と続きます。色数は最大 256 色まで設定できます。
例:
set terminal jpeg medium size 640,480 \ xffffff x000000 x404040 \ xff0000 xffa500 x66cdaa xcdb5cd \ xadd8e6 x0000ff xdda0dd x9500d3 # デフォルト
この例では透明化されない背景色が白で、境界は黒、軸は灰色、そして描画色 として赤、橙色、青緑色 (midium aquamarine)、アザミ色 (thistle 3)、明青 色 (light blue)、青、かきつばた色 (plum)、暗いすみれ色 (dark violet) の 8 色を使います。
set terminal jpeg large font arial size 800,600
これは、環境変数 GDFONTPATH で指定されたディレクトリにある 'arial' と いう名前で大きいサイズ (14pt) TrueType フォントを検索します。
竹野茂治@新潟工科大学