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26.1 Data-file

ファイルに納められた離散的なデータは、plot コマンドライン上で、その データファイル名 (単一引用符または二重引用符で囲まれた) を指定すること によって表示できます。

書式:

     plot '<ファイル名>' {index <index list>}
                           {every <every list>}
                           {thru <thru expression>}
                           {using <using list>}
                           {smooth <option>}

修正子の index, every, thru, using, smooth は、それぞれに分 けて説明します。簡単に言うと、index はマルチデータセットファイルから どのデータセットを表示するのかを選び、every が、一つのデータセットか らどのポイントを表示するのかを選び、using は一行からどの列を解釈する のかを決定し (thru は、using の特別な場合である)、そして smooth が、単純な補間と近似を行います。('splot' は、よく似た書式を持っていま すが、smooth オプションと thru オプションはサポートしていません)

データファイルは、一行につき少なくとも一つのデータポイントを含む必要が あります (using は一行から一つのデータポイントを選ぶことができます)。 '#' (VMS では '!') で始まる行は、コメントとして扱われ、無視されます。 各データポイントは、(x,y) の組を表します。エラーバー付きの plot では (set style errorbars 参照)、各データポイントは、(x,y,ydelta), (x,y,ylow,yhigh), (x,y,xdelta), (x,y,xlow,xhigh), (x,y,xlow,xhigh, ylow,yhigh) のいずれかを意味します。全ての場合において、もし書式の指定 子が using オプションによって与えられていなければ、データファイルの 各行の数字は、ホワイトスペース (一つまたは複数の空白かタブ) によって区 切られている必要があります。このホワイトスペースは、各行を列の項目に区 切ります。

データは、指数部に e, E, d, D, q, Q の文字をつけた指数表記で書かれてい ても構いません。

必要であるのはただ一つの列 (y の値) のみです。もし x の値が省略された ら、gnuplot はそれを 0 で始まる整数値として用意します。

データファイルにおいて、ブランク行 (空白と改行、復帰以外に文字を含まな い行) は重要です -- - ブランク行の対は、index (plot datafile index 参照) を区切ります。2 つのブランク行で分離されたデータは、別々のデータ ファイルのデータであるかのように扱われます。

一つのブランク行は、plot に不連続を指示します; ブランク行によって区 切られた点は線で結ばれることはありません (line style で書かれている場 合には)。

もし autoscale の状態であれば (set autoscale 参照)、軸は全てのデータ ポイントを含むように自動的に引き伸ばされて、目盛りが書かれる状態ならば 全ての目盛りがマークされます。これは、2 つの結果を引き起こします: i) splot では、曲面の角は底面の角に一致していないことがあります。この場 合、縦の線は書かれることはありません。ii) 2 種類の軸での、同じ x の範 囲のデータの表示の際、もし x2 の軸に対する目盛りが書かれていない場合は、 x 座標があっていないことがあります。これは x 軸 (x1) は全ての目盛りに まで自動的に引き延ばされるのに対し、x2 軸はそうではないからです。次の 例でその問題を見ることができます:

 
     reset; plot '-', '-'
     1 1
     19 19
     e
     1 1
     19 19
     e




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Shigeharu TAKENO
2003年 1月 16日