FvwmCascade − FVWM ウィンドウの積み重ね |
FvwmCascade は fvwm によって実行されるのでコマンドラインか らの呼び出しでは動作しません。 |
このモジュールは、現在のスクリーンのウィンドウを、ある程度 の窮屈さで積み重ねようとします。積み重ねは、連続したウィン ドウのウィンドウタイトルが、一つ前のウィンドウのものの下に 見えるように行われます。 |
FvwmCascade は、メニューかポップアップメニュー、またはボタ ンから呼びだすのが一番でしょう。積み重ねを抑制するのに使わ れるいくつものコマンドラインオプションがありますが、それは 以下で説明します。例えば、FvwmCascade を以下のような引数つ きで呼びだせます: FvwmCascade −resize 10 2 80 70 こ の 呼 び 出しでは、スクリーンの左上からパーセント単位で 10x2 の位置からウィンドウが積み重ねられます。スクリーン の 80x70 パーセントの位置がウィンドウの限界位置となります。 resize も指定されているので、ウィンドウは与えられた限界 位 置にまでサイズ変更されます。 コ マンドライン引数は、以下のように FvwmCascade に渡されま す。 |
−a |
これは、WindowListSkip スタイルが定義されて い る ウィンドウも含めてすべて のスタイルのウィンドウ に作用します。 |
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−desk |
これは、現在のスクリーン上のウィンドウの み でなく、デスクトップのすべてのウィンドウが細い滝の ように並ばさせます。 |
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−flatx |
これは、境界の横幅の増加を抑制します。 |
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−flaty |
これは、境界の高さの増加を抑制します。 |
−incx arg |
これは、重ねられるウィンドウに順に追加されていく、 水 平方向の増分を指定します。 arg は、スクリーンの 横幅に対する百分率ですが、 p が後についていれば ピ クセル値になります。デフォルトは 0 です。 |
−incy arg |
これは、重ねられるウィンドウに順に追加されていく、 垂直方向の増分を指定します。 arg は、スクリーン の 高 さに対する百分率ですが、 p が後についていればピ クセル値になります。デフォルトは 0 です。 |
−m |
これは、最大化されたウィンドウにも影響を与えま す (−all に含まれる)。 |
−noraise |
これは、ウィンドウの浮き上げを抑制し、深さの順序を そのままにします。 |
−nostretch |
これは、オプション −resize を使用した場合のウィ ン ドウの拡大を抑制します。よって、ウィンドウは最大の 幅と高さ (指定された場合) に合うように縮むのみです |
−r |
これは、ウィンドウの並びを逆順にします。 |
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−s |
これは、sticky ウィンドウにも影響を与えます (−all に含まれる)。 |
−resize |
これは、強制的にすべてのウィンドウを限界の横幅と高 さ (指定された場合) にサイズ変更します。 |
−t |
これは、一時的なウィンドウにも影響を与えます (−all に含まれる)。 |
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−u |
これは、タイトルのないウィンドウにも影響を与え ます (−all に含まれる)。 |
以 上のスイッチを除き、 4 つ以下のコマンドラインオ プションを与えることができます。最初の組は、最初の ウィンドウを置く、ずらし位置の x と y 座標です (デ フォルトでは 0, 0)。次の組は、積み重ねられたウィン ドウ全体の最大の横幅と高さを指定します。作用を受け るウィンドウがこの横幅と高さの一方を越えている場合 は、それは最大の横幅、または高さになるようにサイズ 変更されます。数字の後ろに p を付けた場合、それ は ピクセル値として評価されますが、それ以外はスクリー ン全体に対する百分率であるとみなされます。各 パ ラ メー タに 0 を指定するのは、それに何も指定しないこ とと同等になります。 |
ウィンドウが積み重ねられている間にウィンドウを削除すると、 もしかすると良くないことになるかもしれません。 |
Andrew Veliath |